今回は、むずむず脚症候群(RLS)による下肢の不快感と睡眠障害でお悩みだった、土浦市から通院の50代女性の症例をご紹介します。
- 夜になると脚がむずむずする
- じっとしていられない
- 足を動かすと少し楽になる
- 寝つけない・途中で目が覚める
- 病院で「むずむず脚症候群」と診断された
このようなお悩みで来院されました。
約半年の治療で改善したむずむず脚症候群の症例
患者
年齢:50代
性別:女性
職業:専業主婦
主訴:むずむず脚症候群
来院のきっかけ:主訴による不快感で眠れず疲労感がとれないので、不快感を和らげて眠れるようにしてほしい。
現病歴
4か月前、睡眠中に急に両脚に「むずむず感」が出現して目が覚めた。
ひどい時は夜間の間、ずっと「むずむず感」が続いてほとんど眠れない日もある。
30~60分おきに「むずむずする不快感」で目が覚める状態が続いている。
病院では、腎不全による合併症であるといわれた。
RLSの治療薬(ビ・シフロール錠0.5mg)を服用しているが、症状は変わらない。
部位:左右の仙骨~臀部、左右の大腿後面~左右の腓腹筋にかけて出現
増悪因子:夜中に出現、日中でもじっとしていると稀に出現、睡眠不足
緩解因子:脚を動かすと治まる
不変因子:マッサージ、温熱、冷え、飲食、天候、気温
既往歴
幼少期:幼少期から人見知りしやすい性格であった。
学生時代:運動がとにかく嫌いで、小学校から高校まで授業以外では運動しなかった。美術部に所属していた。
短大:美術に没頭。運動習慣なし。
20歳:実家の飲食店の手伝いをしていた。
24歳:結婚。結婚後、夫との関係がうまくいかず、自分の思っていた生活との違いにストレスを感じる。
25歳:卵巣嚢腫。
28歳:長男出産。子供の喘息が酷く、夫も子育てに協力的でなかったため、体力的にも精神的にもつらかった。
32歳:次男出生。
36歳:長女出生。
40歳:IgA腎症と診断される。診断の数か月前から、体の怠さと疲れやすさが徐々に強くなっていた。
45歳:夫婦仲が悪い状態が続いており、夫と別居(現在まで継続)。
52歳:腎機能悪化のため、透析(腹膜透析)を開始。
54歳:主訴(むずむず脚症候群)発症。
現在:体の怠さや疲れやすさが強い。食事制限も必要で精神的な疲れも感じている。近所に住んでいる両親の世話と手伝いで親の家に行くことが多い。両親へのストレスが強い。母は心配性で色々と小言をいわれる、父は頑固。
家族歴
父(肺癌)
その他情報
身長156cm、体重46kg
運動習慣:なし
足の冷え
寒がりである
熟睡感がない
時々、耳鳴りがある
夢をよくみる
白髪が多い
口内炎ができやすい(疲れた時)
尿切れ悪い
尿勢なし
排便・運動・発汗・入浴後に疲労感が少しある
治療内容
証:肝腎陰虚
選穴:「照海」、「太衝」などの肝腎に関わる穴処
鍼:2番鍼
処置: 補法
治則治法:滋補肝腎、養血柔肝、濡潤筋脉、疎通経絡、調和気血、寧心安神
ストレスによる肝の経絡の気の停滞により下肢に気血が巡りにくい、腎機能低下により精血が不足して下肢の筋脈に気血が栄養されないことで、下肢に「むずむずする不快感」が起こっている状態でした。
下肢の気血の不足と巡りを改善するために肝陰を補う、気血の源になる腎精を補うなどを目的に、足厥陰肝経にある太衝と足少陰腎経にある照海という経穴を中心に使用して治療を行いました。
治療経過
週に1~2回の頻度で治療を行いました。
1か月後:夜間に脚の不快感を感じる回数が3~4回に減少。一晩中眠れないということはなくなった。日中に不快感が出現することはなくなった。
2か月後:脚の不快感の出現頻度は週2~3日。1日の中で不快感が出現する回数が2~3回に減少し、まとまった睡眠をとれる日が増えてきた。
3ヶ月後:脚の不快感の出現頻度は月3~4回に減少。1日の中で不快感が出現する回数が1~2回に減少。夜はほぼ朝まで眠れるようになり、倦怠感と疲労感も徐々に軽減してきた。
4か月後:脚の不快感はほとんど感じない。腎機能低下の進行予防をメインにして週1~2回の頻度で通院継続中。
約3か月の治療で、脚の不快感がほとんど消失し、夜も眠れるようになりました。
むずむず脚症候群でお悩みの方へ
むずむず脚症候群(RLS)は、
- 睡眠障害を起こしやすい
- 睡眠不足による日中の疲労感やだるさの増悪につながる
- 不快感によるストレス
という特徴があります。
むずむず脚症候群による不快感は、「むずむず感」「虫が這っている感覚」「ほてり」「ちりちりする」「ちくちくする」「痒い」など、患者さんによってさまざまな感じ方です。
当院では体質から整える施術を行っていますので、むずむず脚症候群でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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