今回は、五十肩による右肩の可動域制限と痛みでお悩みだった、つくば市から通院の50代女性の症例をご紹介します。
- 腕を挙げると痛い
- 後ろに手が回らない
- 髪を結ぶ動作がつらい
- 肩関節の可動域が狭い
- 日常生活動作がつらい(洗髪、着替え、結髪など)
このようなお悩みで来院されました。
3ヶ月の治療で改善した五十肩の症例
患者
年齢:50代
性別:女性
職業:専業主婦
主訴:五十肩(右)
現病歴
4か月前、スーパーで購入したペットボトルのケース(2L×6本入の段ボール箱)を車から自宅の玄関へ運ぶためにケースを持ち上げた時に右肩を痛めた。
それから、肩を動かす際に右肩に痛みがあり、肩より上に腕を挙上できない。
右肩の前面と外側~上腕外側にかけて痛みがある。
病院では、「五十肩」と診断された。
発症して1カ月目の間は、夜中に痛みが強くて眠りにくかったので痛み止めを服用していたが、夜間痛がなく眠れるようになってからは湿布のみ。
右肩に湿布を貼っているが症状が変わらないため、当院へ来院。
痛みで日常生活動作に支障があることがストレスになっていると仰っていました。
部位:右肩の前面と外側~上腕外側
増悪因子:冷え
緩解因子:入浴
不変因子:飲食、天候、二便
既往歴
幼少期:虫歯になりやすかった。
学生時代:中学~高校までバスケ部に所属していた。体力は問題なかった。
大学:運動習慣なくなり体重増加。
22歳:就職。事務作業でデスクワーク中心。この頃から肩こり出現。ストレスは多少あった。月経痛が学生時代よりも強かったが、服薬するほどではなかった。
28歳:結婚。退職。結婚後、現在まで専業主婦。
29歳:長女出産。悪阻きつかった(吐き気)。
31歳:長男出産。悪阻軽かったが、産後の体力の回復が一人目の時よりも時間がかかった。
40歳:自転車で転倒して右肩を打撲した。買い物カゴに重いもの(食品)を載せていてバランスを崩した。
51歳:閉経。
55歳:主訴(五十肩)発症。
家族歴
父(狭心症)
母(子宮筋腫)
その他情報
身長157cm、体重56kg
運動習慣:なし
首・肩のこり
足の冷え
寒がりである
疲れを感じる(夕方)
尿切れ悪い
口乾
排便・入浴後に疲労感が少しある
治療内容
証:右手陽明経気不利、腎虚肝鬱
選穴:照海
鍼:2番鍼
処置: 補法
治則治法:補腎、疏肝理気、右手陽明経の疎通
治療経過
週に1~2回の頻度で治療を行いました。
1か月後:肩の痛みは半減。腕を動かせる範囲が広がった。
2か月後:肩の痛みは2~3割ほどに減少。腕を後ろに回せるようになった。
3ヶ月後:肩の痛みなし。肩関節の可動域も正常に戻った。
約3か月の治療で、肩の痛みが消失し、肩関節の動きも正常に戻りました。
日常生活に支障がなくなったことで、ストレスも減少したそうです。
五十肩でお悩みの方へ
五十肩は、
- 肩を動かすと痛い
- 腕が上がらない・後ろに回せない
- 髪を結ぶ、服を着るなどの日常動作がつらい
- 夜間や寝返りで痛みが強くなることがある
- レントゲンでは大きな異常が見つからないことが多い
- 40〜60代に多くみられる
- 痛みの時期(炎症期)と動かしにくい時期(拘縮期)を経て回復していく
という特徴があります。
五十肩は、肩関節周囲の炎症や組織の硬さによって、痛みや動かしにくさが生じる疾患です。
東洋医学では、五十肩は運動不足や加齢による「気血の巡りの悪化」や「寒邪・湿邪の停滞」などにより、肩周囲の経絡の流れが滞ることで起こると考えます。痛みだけでなく、体質や全身状態も含めて診ていきます。
痛みのある肩だけではなく、全身の気血の巡りや体質も考慮しながら施術を行います。
五十肩は「そのうち自然に治る」と放置すると、関節が固まって可動域制限が残る可能性があります。
五十肩でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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